ファストフードの5ドルセット
マクドナルド、バーガーキング、ケンタッキー、サブウェイなどアメリカの大手ファストフードチェーンは軒並み日本に進出しており、ほとんどの大手企業は既に進出済みの印象を皆さんはお持ちかと思います。
しかし、まだまだたくさんの未進出のファストフードチェーンがございます。有名どころですと、大谷選手が好きだと噂のカリフォルニアを中心に展開しているインアンドアウト、韓国には既に進出しているFIVE GUYSなどがございます。また、アメリカには各地方にだけ展開しているローカルファストフードチェーンも数多くございます。
日本に未進出で、シカゴ近隣の中西部にしか店舗展開していないWhite Castleというファストフードチェーンがあります。外観は写真の通りまさに白い城といった感じですが、何が凄いかというとこの物価の高いアメリカでハンバーガー10個を$7.99で提供していることです。午後5時ごろの夕食時のドライブスルーはいつも大行列です。ハンバーガーは昔日本にあったドムドムバーガーを思い起こさせる味で、それ以外にもオニオンリングや魚のフライなどもあり、昔ながらのダイナー的なメニューもあるのも特徴です。一人で行くとコンボを注文するのですが、このハンバーガー2個とフライドポテト、ドリンクのセットが$7.99以上してしまうことと、ハンバーガーのサイズが小さいので2つだと満腹にならないのも難点です。
White Castleは確かに大量注文すれば、コスパ最高になるのですが、一人ですとこのコスパの恩恵を受けられません。一人用のセットだとマクドナルドなどが5ドルセット(税込み$5.54)を最近始めました。セット内容はハンバーガー、ナゲット、フレンチフライとドリンクになっています。日本だと牛丼2杯は食べられる金額だと思いながら良く利用しております。バーガーキングも同じメニューを同金額で提供しており、最近はケンタッキーも5ドルセットを始めました。
日本では、この5ドルセットはコロナ以降客足が遠のいたアメリカのファストフード店の起死回生の一発のような報道がされているようですが、このセットを食べているのはいつも店内で私のみのような気がします。このセットのおかげでお客が増えているようには特に感じません。仕事上たくさんの大工達とも交流がありますが、彼らもランチはケチらずにしっかりとお金を使っている印象です。あわよくば、5ドルでランチを終わらせようとしている自分の経済感覚がおかしいのだと分かってはいるのですが、あきらめきれずにおります。5ドルで満足がいくランチを食せるのは、恐らく日本だけでしょう。安くて手軽なランチが見つからず苦労を感じますが、日本のように安売り戦争を安易に開始せずに一定の価格を維持していく方が経済全体としてはプラスなのだろうなと最近は思うようにしております。